2015年11月24日

ザ・プレミアム「幻解!超常ファイル・スペシャル 謎の超古代文明を徹底解明!」

NHK番組、幻解!超常 ファイル・スペシャル「謎の超古代文明を徹底解明!」を視聴したので感想を述べたいと思います。この番組は超常現象と呼ばれている事柄に対する科学的な反証を主旨としており、今回はクフ王の大ピラミッドや中南米の遺跡、オーパーツ(out of place artifacts)、イースター島のモアイ像や、モヘンジョダロの古代核戦争説、アトランティス大陸を取り扱っています。

紀元前2500年前に建造されたエジプトの大ピラミッドにおける超古代文明説の主な根拠として、「方角の平均誤差わずか0.057度」、「2.5tの石を139mまで持ち上げている」、セティ1世の葬祭殿内の壁画に描かれている「ヘリコプターや飛行船のような物体」という事例が登場しますが、それぞれ専門家によって「同じ壁に2人の王であるセティ1世とラメセス2世の名前を彫ったことで生まれた偶然の産物」、「当時真北にあった星、トゥバンをもとに観測すれば精度の高い方角の割り出しは可能」、「ピラミッド内に斜面のトンネルを作れば頂上まで石を運搬可能」と反論しています。加えて近年の調査で新たに大ピラミッド建設に携わった労働者2〜3万人分の居住跡と墓地も発見されたといいます。

他にも、大ピラミッドに円周率や当時計測されていた地球と太陽の距離、赤道円周と極半径の比といった、高等数学の知識が隠されていたという説については、ただの数字のマジックに過ぎないとする数学者による、東京タワーの高さを港区の郵便番号で割ることで円周率を、トイレットペーパーから得られる数字を都合よく計算することで地球と太陽の距離を割り出せる実演と、円周率が重要なら大ピラミッドの後に作られた2つのピラミッドにも踏襲されているはずですが、実際にはばらばらである点から偶然である可能性が高いと結論付けています。

中南米の超古代文明と言われている石器文明にあって石と石が綺麗に合わさったインカの石積み、当時の文明では加工不可能なクリスタル・スカル(ヘッジス・スカル)、ロケットを操縦しているように見えるパレンケの石棺、空からでないと描けないとされるナスカの地上絵についてはそれぞれ「ハンマーストーンを使えば可能」、「様々な状況証拠から19世紀以降にパリの美術商がドイツの宝石加工職人に作らせた偽物と推測される」、「王の死または再生を表すマヤ人の死生観が描かれた絵である」、「諸説あるが地上で描ける」としており、モアイ像も、複数人で縄を頭部にくくりつけて立ち上げ、左右後から引っ張ることで目的地まで歩かせるように運ぶことができると実験で証明されていました。

研究者のデヴィッド・W・ダヴェンポートとエットレー・ヴィンセンティがモヘンジョダロにある「ガラスの町」で核実験場の爆心地にしか存在しないトリニタイトを発見して広がったという古代核戦争説は、2人の消息がつかめず、書いた本も絶版で調査の一次資料も確認できない上に、専門家は「現地に何度も行っているがそんな話は聞いたことがないし、隠す理由もない」と述べています。

また、前出のような作られた時代が新しかったりただの勘違いではない、本物であることが証明されたオーパーツとして、ドイツで見つかった約3600年前の天文盤である「ネブラ・ディスク」、ギリシャで見つかった約2100年前の天体の動きを予測する計算機である「アンティキティラ島の機械」も紹介し、これらの価値はしっかりとした調査、研究があったからこそ明らかになったものであり、これらを超古代文明として納得してしまったなら、かつて存在した本当の技術が分からなかったとも主張しています。

最後にプラトンが書いたアトランティス物語が、現在、プレートに痕跡がないことから完全に否定されているイグネイシャス・ドネリーが出版しベストセラーになった世界の文明発祥の地としてのアトランティス実在説を生み、チャールズ・ダーウィンが発表した進化論によってキリスト教的価値観が揺らいだ19世紀後半のイギリスで、ヘレナ・P・ブラヴァツキーが創始して欧米で大勢の支持者を集めた神智学という思想やアドルフ・ヒトラー率いるナチ党の人種差別主義に影響を与えた事例を紹介し、超古代文明説に惹かれてしまう人々について、先住民に対する侮りや、複雑な過程を飛ばして物事を理解したがる癖、現状に不満を抱えているが故の自分のルーツに対する過剰な期待があると指摘し、その思想が自分の優位性を主張するための差別意識を正当化しやすいと警告していました。

現在では、主に大麻論者であるスピリチュアル系ブログや動画チャンネルの管理人が暴力団経由で仕入れた麻薬(多くがアフガニスタン産であり軍産複合体の資金源の一つ)を売りつけるための広告塔としてこの手の与太話を盛んに喧伝しており、多くの頭が悪い人が中毒者になっています。正常な人は見たことがないものは演繹的に推論してその存在の有無を判断しますが彼らは面白いものであればまず信じ、次いで辻褄を合わせる理屈を探すという逆の思考プロセスを取るからです。そして根が卑怯で臆病、怠惰なため麻薬や希有壮大な妄想から抜けられず、やがて現実との乖離による病状の進行で匿名での誹謗中傷、脅迫を特に好んで行う犯罪者になります。彼らに対する最も現実的な対処法にして治療法は塀の中に入ってもらってネットや麻薬から隔離することですので、今後はそのための実体験を以って得られたノウハウをブログやイベントで公開していきます。
posted by 河野 at 14:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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