2015年01月14日

世界を襲う異常気象4

今のままのペースで地球温暖化が進んだ場合、2050年の東京は最高気温が40度を超え、熱中症や元々持っていた病気の悪化などで死者が6500人にのぼるといわれており、また、デング熱を媒介するヒトスジシマカの生息域は北海道まで広がると見られています。2100年になると熱波は一層深刻となり、現在、日本各地の30度以上の真夏日の日数は、札幌は8日、新潟は34日、東京は49日、大阪は73日、福岡は57日、那覇は98日ですが、2100年頃には札幌は54日、新潟は95日、東京は112日、大阪は148日、福岡は129日、那覇は191日になると予測されています。IPCCでは、このままのペースで温暖化が進むと、2100年には世界の平均気温は平均で最大4.8度上昇すると予想しています。

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世界を襲う異常気象3

海面上昇によって既に大きな影響を受けている国々が多くあり、海抜7m以下の場所にあるバングラディッシュもその一つで、なかでも、特に低い1m以下の土地が広がる南部には、海面の上昇によって「消えゆく島」と言われているクトゥブリア島があります。人口10万人で漁業や農業で生計を立てている人がほとんどのこの島は、海岸線が大きく後退して50年で面積が4分の1になり、すでに6つの村が水没しました。海面上昇によって波が内陸にまで押し寄せるようになり陸地が削られ続けています。海岸侵食に追い打ちをかけているのがサイクロンで、強い風によって海面がさらに高くなって高潮として押し寄せます。

この数年で20万人もの人が島を離れました。このように気候変動の影響で移住を余儀なくされる人々は「気候難民」と呼ばれており、バングラディッシュでも年々増え続けています。クトゥブリア島から北へ50キロ、人口350万人、バングラディッシュ第2の都市チッタゴンは、商業の首都と呼ばれ海外からの投資も盛んで日本の企業も多く進出しており、バングラディッシュの経済を支えています。街の中心から離れた海沿いには気候難民が暮らす町がありますが、チッタゴンでもこの10年、大雨や洪水が増え町の中心部が冠水することが多くなっており、経済に深刻な影響を与えています。バングラディッシュは気候変動による被害を直接受けており、先進国の援助を必要としているのです。

将来、温暖化によって海面上昇さらに進むと、高潮の被害は一層大きくなると専門家は警告しています。海面上昇によって高潮のリスクが高くなる地域は増えるうえ、1度の気温の上昇でも沿岸部では風の強さは10%強くなるので、強風が引き起こすさらなる高潮に備える必要があるというのです。将来的には高潮によって1500万人の人々が脅威にさらされます。

去年の夏、バングラディッシュの南部では、潮の満ち引きと関係があるとみられる不思議な洪水が発生しました。大雨も降っておらず、晴れているのに川が氾濫するというこれまでにないものです。あちこちで大規模な侵食も起こりました。海面上昇の研究が専門のアサン博士によると、この洪水は海面上昇に幾つかの条件が重なったことが原因だといいます。雨期のピークにあたる7月から8月の、特に満月の時には海面潮位は通常よりはるかに高くなります。去年の夏は例年より表面温度が0.5度高かったので、大きなエネルギーが蓄えられ、より強い洪水を引き起こしたと考えられます。アサン博士は、今年以降、より広い範囲でこうした新しいタイプの洪水が起こると予想しており、強力なサイクロンと満月が重なるような、最悪のケースに備えるべきであると警告しています。
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世界を襲う異常気象2

カルフォニア大学の教授も務め、長年グリーンランドや南極で氷河の溶け方について、現地での観測続けてきたNASAアメリカ航空宇宙局のエリック・リニョー博士は、IPCCの予測を上回るスピードで海面上昇が進んでいくと見ています。去年の5月、これまで観測が難しかった西南極の氷河が溶け出しているという調査結果を論文で発表しました。リニョー博士は、衛星写真でこれらの氷河が移動するスピードを観察してきた結果、すべての氷河で速度が年々早くなっていることがわかりました。急速に変化している場所には氷河が6つあり、全て溶けると海面を1mほど上昇させます。氷河は海に突き出した棚氷の裏側から多く溶けていきます。リニョー博士は氷河と陸地が接している接地線と呼ばれる境界線の変化を調査しました。リニョー博士によると、接地線は毎年約1キロずつ内陸に後退しており、年間数mもの厚さの氷が溶けているのに、毎年積もる雪は数cmに過ぎず、これはとても大きな警告であるといいます。つまり氷河が急速に失われているということです。

接地線が後退すればするほど、海の水は奥深くまで入り、氷はより溶けやすくなります。温暖化によって南極周辺の風が強くなり、氷河にぶつかる暖かい海水の量が増えたことが後退の原因だと考えられています。リニョー博士は氷河の後退を止める要素はもはや何もなく、今後後退はさらに加速すると予測しています。2100年までにこの地域の6つの氷河がほぼ溶けて、海面をさらに1m程度上昇させる事態も起こりうると言います。もし西南極の氷がすべて溶けてしまうと上昇は3m〜5mにもなります。観測データによれば私たちは氷河の崩壊を目の当たりにしており、これは初めての体験で、過去に起きていないようなことに私たちは直面しているのです。
posted by 河野 at 19:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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