2014年12月24日

日本維新の会の陰謀38

地方議員には現在、地方自治法の規定に基づいて、議員報酬とは別に毎月、政務調査費(政調費)が支給されています。原資はもちろん税金で、その使途は政策研究などに限定されています。しかし「大阪維新の会」では、この政調費の目的外の流用が後を絶ちません。2012年の秋、政調費の不正流用の疑いで、「大阪維新の会」所属の荻田ゆかり府議(大阪市生野区選出)が、11年度に使った政務調査費、約413万円の9割にあたる約370万円を返還しました。これは荻田府議自身が、10月24日に記者会見を行い、自ら明かしたことです。返還したのは、荻田府議事務所の職員の人件費や事務所費などで、荻田府議は会見の場で、「不適正な支出はないが、職員の勤務実態を対外的に証明できるものがない」と返還理由を説明しました。

この不正流用疑惑が発覚したのは12年10月初め、府議会事務局を通じて、事務所職員が同府議の子供を送迎するなど、政治活動とは無関係な行為をしているといった匿名の指摘があったからです。荻田府議は会見で、子どもの送迎は「日常的ではなく、自分から頼んでいない」と苦しい言い訳に終始しました。また、12年5月にも、大阪維新の会所属の飯田哲史大阪市議(大阪市城東区選出)に、同じく政調費流用疑惑が発覚しています。事務所資料の9割を政調費でまかないながら、賃料の一部を後援会への政治献金として還流させていた疑いが浮上したのです。維新の会大阪市議団は、「政調費からの還流献金はない」という調査報告書をまとめましたが、「疑惑を招いた」として飯田市議を厳重注意。飯田市議は、政調費から支出していた118万円を全額返還しています。

この問題では、12年5月3日に記者会見が開かれ、飯田市議に同席した大阪市議団の坂井良和団長(大阪市東住吉区選出)が、「維新の会市議団では、事務所賃料の政調費支出は7割を限度とすべきだ」といった見解を述べましたが、その直後の5月10日、今度は坂井団長自身に疑惑が浮上。事務所賃料として、10年4〜6月に支払った総額44万3213円を市議会の政調費から全額支出していたと、坂井団長自身が公表しています。事務所の所有者は息子で、坂井団長は「全額返還した。事務員のミスで政調費を支出してしまった」との弁明に終始しました。
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2014年12月23日

日本維新の会の陰謀37

「お盆休み、福岡の家内の実家で過ごしています。世間は騒がしいようですが、ここは、本当に静かです」大阪府内で女性1人が死亡、約2150棟が浸水するなど、近畿各地で豪雨被害が出ていた12年8月13日。休暇中だった松井知事が、滞在先の福岡県からツイッターで「旨い酒と肴で充電中」とつぶやいていたことがわかり、「知事失格です」などと批判が相次ぎました。他府県知事が、被災地に現地入りして指揮を執っていたことがテレビで報道されていたため、「松井知事も自ら指揮を執らないのか?」などと、府民をあきれさせました。

松井知事は、帰阪した15日夕、「災害中には不謹慎なつぶやきでは、と娘からしかられました。言葉が足りなかったと反省しています。世間が騒がしいというのは、維新を取り巻く政局の話で、あまりに取材が多かったので、休み中であるということを強調し、あのようなツイートになった」と、慌てて釈明をつぶやきました。さらに、「つぶやきの趣旨は違ったとはいえ、不愉快な思いをさせてしまったことは大変申し訳なく、反省しております。ごめんなさい」ともつぶやきました。

「主旨」が違ったといいますが、大阪府下での当日の豪雨災害について、府当局から報告を受けたりしなかったのでしょうか?報道されていたことも知らなかったのでしょうか?いずれにせよ、府民の命と安全を守る「危機管理」意識がすっぽり抜け落ちたようなつぶやきには変わりありません。
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2014年12月22日

日本維新の会の陰謀36

松井氏のもう1人の秘書は、その後、松井知事の特別秘書になりましたが、先の総選挙で日本維新の会が54議席を獲得、大躍進したことから退任、同政党の事務局長に転身しました。また、大阪市の橋下市長が、自分のスポンサーでもある「橋下徹後援会」会長の息子・奥下剛光氏を知事時代に私設秘書として使い、「口利き」の窓口役をさせていたことは、府のホームページにも記載されています。さらに大阪市長当選後、橋下氏はこの奥下氏を、年収652万円の特別秘書として採用するなどして、市政の私物化が問題になりました。松井知事も当選直後、マスコミで取り上げられた問題の秘書を特別秘書に取り立てるなどしました。私物化という点では、同じ体質を持っているようです。

最後に、冒頭で紹介した元大阪維新の会顧問の井上吹田市長のケースについて詳しく書いておきます。12年2月、吹田氏が、井上市長の後援会副会長が社長を務める電気工事会社に対して、庁舎の太陽光パネル工事を単独随意契約で発注していました。発注金額は約2250万円。環境省が省エネルギー改修普及を目的に作った基金を活用した工事で、吹田市は12年6月、国に対して「競争入札した」と嘘の報告をしていました。同年10月に開かれた同市議会決算特別委員会の中で指摘を受けて発覚しています。ちなみに、市議の出席状況がわかる議員表示板の設置工事も、井上市長就任直後の11年5月、同じ業者と約444万円で単独随意契約が結ばれていたことがわかっています。

「この業者は、井上市長が吹田市議だった25年以上前からの有力支持者で、2人がズブズブの関係にあったことは、市役所でも地元建設業界の間でも知られていたことや。市長選挙では、もちろん井上市長を応援していた」(市議会関係者)また、「単独随意契約」だけでなく、この業者の関連会社に、井上市長の特別秘書が取締役として就任していた事実も判明。秘書は非常勤でしたが、関連会社は常勤の「専任技術者」として府に届け出て、約120万円(11年度)の報酬を支払っていました。この不明朗な単独随意契約問題では、大阪府警が関係する部署の職員から聴取を始め、市の「ガバナンス推進委員会」も、井上市長ら関係者の事情聴取を決めました。そして「誰かが責任を取らなければならない」と副市長が辞任し、市議会に百条委員会が設置されて、真相解明が進んでいます。

この問題で、日本維新の会代表代行の橋下大阪市長は、12年10月31日、報道陣に対して「不適切な契約だ。随意契約廃止という維新の維新の会の方針からはずれている。井上市長には、(維新の会の)顧問については身を引いてほしいと要請し、了承してくれた」とコメント。幹事長の松井知事は、同日の会見で「結果として除籍処分になる」と語たりました(最終的には離党)。日本維新の会幹事長、そして顧問という重責を担っていた人物の政治とカネにまつわる疑惑。その手口は、自民党や民主党の旧態依然とした手法と変わりません。維新の会は、元々自民党府・市議が母体となってできましたが、民主党が第2の自民党と言われたように、維新の会が第3の自民党と揶揄されるゆえんです。
posted by 河野 at 13:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする