2014年11月25日

日本維新の会の陰謀9

谷畑氏にもきな臭い醜聞がつきまとっています。88年2月の参院大阪府選挙区補欠選挙に出馬した際には、大阪駅第四ビル内にあったリクルート社に130本の臨時電話を設置し、陣営の選挙運動電話センターにしていたことが発覚。また、初当選した89年7月の参院選挙では、社会党選挙対策本部幹部、部落解放同盟幹部などが谷畑支持の「紹介カード」を持参して「同和問題企業連絡会(同企連)」の会員企業を訪ね、谷畑支持を強要。自治体所有のマイクロバスを解放同盟が選挙運動に使っており、自民党に鞍替えした後も谷畑氏は「部落解放同盟内組織」候補として解放同盟の支援を受け続けていたのです。

ちなみに谷畑氏が副会長を務める「中企連」は、86年に脱税額約37億円という当時としては史上最高の脱税事件を起こしています。脱税した金は架空党員の党費や献金になり、警察官僚出身の複数の自民党参院議員が立候補する際の資金としても提供されました。「中企連」は90年にも、元幹部が1億円もの金を使って大阪国税局の職員約100人を接待、幹部職員2人に現金2000万円を渡すなど前代未聞の偽税理士事件を起こしています。こうした不祥事や内紛の影響で中企連は96年に「ティグレ」と名称を変更。「ティグレ」とはラテン語で「寅」、寅年生まれの上田氏にちなんで名付けられたという、まさに上田氏の私的集金・集票団体だったわけで、以降ティグレは全方位外交を方針にして、共産党を除く各党と友好関係を結び、政治団体「ティグレフォーラム」を作って各政党の議員に献金しまくっています。

オウム事件の取材で知られるジャーナリストで、民主党参院議員の有田芳生氏・5万円、民主党政権で官房長官を務め「影の総理」と呼ばれた仙谷由人氏・16万円、民主党の新代表となった海江田万里氏にも10万円を献金するなどしており、また橋下徹講演会にも献金しています。ティグレフォーラムは維新の会に鞍替えした谷畑氏の後援会に2129万円も寄付、収入総額5954万円の約4割も占め、過去3年分を合わせると、同フォーラムから谷畑氏への寄付金は、総額5829万円にも昇ります。一方、谷畑氏がかつて支部長をしていた自民党大阪府第14区選挙区支部は、八尾市の公共事業受注トップクラスの業者で、日本維新の会や大阪維新の会、経済人・大阪維新の会が入居するビルの持ち主で維新支持者の「三栄建設」から、120万円の献金を受けていました。

その他谷畑氏は、部落解放同盟系の旧同建協(大阪府同和建設協会)加盟業者「世界産業」から24万円の献金を受けていました。世界産業は「生コンの帝王」と呼ばれ、企業に対する業務妨害や刑務官に対する賄賂などで幾度も逮捕され暴力団との密接交際でも知られる武建一氏とも関係が深いです。同社は武氏が委員長を務める「全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)」の事務所を差し押さえていた時期もあり同労組事務所には、山口系山建組系組長が頻繁に出入りし毎回多額の金を持ち帰ったとも言われています。
posted by 河野 at 16:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月24日

日本維新の会の陰謀8

松浪氏は11年4月に行われた一斉地方選挙で、地元高槻市の自民党市議の息子が維新の会から府知事に出馬し、トップ当選したことに危機感を感じていたようです。それこそ急遽、看板の塗り替え、選挙目当てのための維新の会入りだったと指摘する声もあります。実際、松浪氏は維新の会入りに際して12年9月中旬これまでの自民党後援者に「橋下ブームは長続きしない」などと、本音をしたためた挨拶文を送っています。その後もスタンドプレーを続け、橋下氏が先の公開討論で上げた竹島の日本と韓国との共同管理構想に対してブログの中で「橋下氏の独裁にはしない」と宣言。さらに日本維新の会が、12年9月28日に正式な政党として届出を行った直後には橋下氏への挑発とも取れる書き込みを連発。これに対して橋下氏は次のように反撃しました。「国会議員団の方針で有権者が本当についてきてくれるなら、日本維新の会に所属しなくていい」

国会議員団幹事長を務める松野瀬久氏も軋轢を起こしてきました。記者会見で「国会のことは国会議員団で決める」と発言した為、橋下氏から「国会議員団に変なパフォーマンスに走らせないでくれ」と釘を刺されました。民主党から鞍替えした松野氏はもともと「TPPを慎重に考える会」の幹事長でした。しかし、TPP参加を目玉に掲げる維新の会に入党しているのだから選挙目当ての変節漢と呼ばれても仕方ないでしょう。こうした中、維新の会では旧太陽の党系の「東軍」が国会議員団の主導権を握った為、今や「東軍」対「西軍」と言われるほどの深刻な内部対立を抱える政党になっています。烏合の衆だからこそ内ゲバが発生しているのです。

そしてもう一人、自民党から日本維新の会に鞍替えした谷畑孝氏についても触れておきます。谷畑氏は今回の総選挙で大阪14区から出馬しています。自民党府連の谷川秀善参院議員は谷畑氏の鞍替えに「とんでもないこと」と激怒しましたが、谷畑氏の「政党渡り鳥」は今に始まったことではありません。谷畑氏はもともと部落解放同盟大阪府連青年部長を務めるなど解放同盟が出身母体。部落解放同盟委員長で社会党副委員長を務めた故・上田卓三旧社会党代議士が、初めて国政進出を目指した1974年参院選当時からの側近で、上田氏のいわば「子飼い」です。89年7月、当時の旧社会党委員長・土井たか子のマドンナブームに乗って参院大阪選挙区に出馬しトップ当選したのが政界入りの出発点で、当時の肩書きは部落解放同盟大阪府連特別執行委員、解放同盟に対する国税当局の申告フリーパスの税優遇措置を背景に結成された旧中企連の副会長でした。また、社会党大阪府本部副委員長にも就任していました。

ところが谷畑氏は96年、突然旧社会党を離党し、小選挙区比例代表制導入後初めて行われた衆院選で自民党に公認されて大阪府第14区から出馬、有権者を驚かせました。しかも田中角栄元首相の流れをくむ竹下登元首相の派閥「旧経世会」からの出馬だったため、周囲の驚きは尋常ではありませんでした。この時、谷畑氏は小選挙区では落選しましたが重複立候補していた比例近畿ブロックで復活当選。2000年の総選挙以来、大阪14区で連続3選。09年8月の選挙で長尾氏に敗れ比例で復活当選しました。この間に、竹中氏の引退に伴って町村派に所属しました。谷畑氏の竹下派入りは上田氏の指示に基づくもので、その上田氏は88年のリクルートスキャンダルで失脚、議員を辞職しましたが再び立候補して93年の選挙で落選するまで、衆院議員を6期務めました。
posted by 河野 at 20:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月23日

日本維新の会の陰謀7

12年12月16日に行われた総選挙は「選挙互助会選挙」と揶揄されました。選挙直前に相次いで新党が結成されたかと思えば、また新たな政党を結成するなど離合集散が繰り返されたからです。次期総選挙での当選が危ぶまれた衆院議員ら候補者が、所属する政党を離党して選挙に有利そうな政党へ次々と乗り換えて行きました。その中でも最大の受け皿となったのが民主党でも自民党でもない、第三極と呼ばれた「日本維新の会」です。

結成当時、日本維新の会に鞍替えしたのは衆院5人、参院4人の9人。内訳は、みんなの党から3人、民主党から4人、自民党から2人です。鳩山内閣で官房副長官を務めた元民主の松野瀬久氏、小泉内閣で厚生労働副大臣を務めた元自民の谷畑孝氏の他はほとんどが無名の1、2回生議員でした。橋下人気にすがったというわけですが、いずれ劣らず、憲法改正を掲げるタカ派と、競争第一福祉切り捨ての新自由主義が同居する価値観は橋下氏と同じです。現在、日本維新の会では結党時の大阪を中心にした議員集団である「西軍」と旧太陽の党のメンバーを中心にした「東軍」が分裂含みの主導権争いをしているといいます。外国人参政権や、人権擁護法案などを巡って、橋下氏と旧太陽の党では真っ向から意見が異なるからです。

その「西軍」の当選者には危ない経歴の持ち主が目立ちます。例えば、大阪10区で民主党の辻元清美氏と激戦を繰り広げて競り勝った松浪健太氏。オフィシャルブログの「道州制バカ一代」が示す通り橋下氏と同じく道州制信奉論者である一方、橋下氏の公約とは違う外国人参政権反対論者でもあります。元々は自民党議員で09年の衆院選で辻元氏に敗北し比例で復活当選。そして今回は維新の会に鞍替えして社民党を見限って民主党入りした辻元氏と再度の対決となり、これを制しました。その松浪氏ですが、実は闇社会との関係も深いのです。

11年6月、自民党衆院議員時代に松浪氏が支部長を務めていた自民党大阪府第10選挙区支部が、問題のある大阪府高槻市の建設会社から約60万円の献金を受けていたのです。同建設会社は暴力団との関係が深いして、大阪府の公共事業から入札参加を排除されていました。同社の経営者は10年10月、産業廃棄物運搬車の売却の際に必要な書類の届け出を怠ったとして、産業廃棄物処理法違反容疑で、大阪府警に逮捕されています。

捜査の過程で、同社社長07年以降、山口組系暴力団組幹部の口座に10回にわたって計約2700万円振り込まれていたことが判明。大阪府警は、大阪府の暴力団等排除措置要項にもとづいて、公共事業の入札から排除するよう府に通報していました。献金発覚の翌月、問題の約60万円を当の建設会社に返金したことで一件落着となりましたが、松浪氏の維新の会への転出には、このスキャンダルも大きく影響していたはずです。
posted by 河野 at 20:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする