2014年11月30日

日本維新の会の陰謀14

「緊急連載スタート!ハシシタ 救世主か衆愚の王か 橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶり出す」と表紙に打ち込まれた「週刊朝日」(2012年10月26日号。同年10月16日発売)の記事をめぐって、発行元である朝日新聞出版社と親会社の朝日新聞が、橋下徹氏から取材拒否を受け、記事の連載中止を公表しました。(同年10月19日)連載中止から編集長更迭、朝日新聞出版社長の引責辞任、そしてついには、判明しているだけでも、全国2県3市の公立図書館での閲覧制限・貸し出し禁止にまで発展した「週刊朝日」の「出自」報道ですが、この騒動に関しては複雑な利害関係が絡んだ、ある種の”ヤラセ”ではないかという疑念が生じます。

「人権の朝日」を売り物にしてきた朝日新聞グループは、これまで「部落解放同盟」と、かれこれ45年にわたって一心同体の関係であり続けていました。その朝日新聞グループの週刊誌が、従来とは真逆の主張を展開する連載記事を開始したことは驚くべきことです。実際、「週刊朝日」と同じく朝日新聞出版が発行する「AERA」は、過去、橋下擁護の記事を量産してきました。例えば11年11月27日が投票日となった大阪府知事・市長のダブル選挙を目前に控えて「週刊文春」と「週刊新潮」が橋下氏の「出自」と父親の経歴について暴いた記事を掲載しましたがその際「AERA」は「橋下氏、生い立ちは不祥事か『同和と実父』報道に反論」の見出しで全面用語の側に回っていました。

また同誌は、同和対策事業の利権漁りに邁進してきた部落解放同盟の「部落差別は未だに深刻」という、事実に反した主張に沿った記事も、過去、積極的に掲載しています。親会社の「朝日新聞」も、この間何度かやはり部落解放同盟に追従する「部落差別深刻化」論に沿った「部落差別問題」特集を組んできました。朝日新聞グループは5年前、タレント弁護士から大阪府知事に転身した橋下氏に対して、ナチスの”ヒトラーユーゲント”ならぬ”橋下ユーゲント”ばりの翼賛報道を繰り返し、今日の危険な「橋下現象」を演出してきたのですが、今回の「出自」報道はその「蜜月関係」を予告もなしにひっくり返したようにさえ映ります。こうした方針転換は果たして偶然なのでしょうか。

また、橋下氏の「出自」は週刊誌や月刊誌で何度も指摘され、今回が初めてのことではありません。「週刊朝日」の連載第1回の内容を見ても、従来の報道を強襲したもので、新しい事実はありませんでした。もちろん、10回から15回の連載を予定していたとのことですから、継続していれば新しい事実が明らかになったかもしれませんが、ならばなおのこと、事実の発掘というジャーナリズムの使命が頓挫に追い込まれた背景の掘り起こしが必要になります。
posted by 河野 at 13:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月29日

日本維新の会の陰謀13

最後に2つ、維新の会をめぐる破廉恥な事件と、橋下大阪市政の不明瞭な入札業務の実態について触れたいと思います。1つは「週刊文春」の記事で指摘された「私は維新のプリンスに暴行されました」という被害女性の告発です。ここでいう維新のプリンスとは先の総選挙で大阪1区から当選した井上英孝衆院議員のことです。大阪市議からの出馬で元ラガーマンでもある井上氏は、市議時代の6年前にレストランで暴れ被害女性の首を手のひらで掴み、腕でも締め上げるなどの暴行を働いたと言います。その後も被害女性に付きまとい、嫌がらせの電話もかけていたと言います。当人は「週刊文春」の取材に「まあまあ好きにして」と何が悪いとばかりに横柄な態度を取っており、同誌が指摘するように「この男に国会議員の資格は本当にあるのか」なのです。

実は、12年夏、「維新の会」に関する怪文書が出回っていたことがあります。そこには、当時の維新の会市会議員団幹部による酒席で同僚女性議員に対する度重なるセクハラ疑惑のことが具体的に書かれており、マスコミ各社も動きました。結局うやむやになりましたが、まさに維新の会の体質を象徴するような怪文書でした。最後に、先の衆院選の遊説先で問題になった橋下氏の発言について指摘しておきます、大阪交通局が、業者選定中(競争入札)の市営地下鉄の駅清掃業務を巡って、「大阪の一流ホテルで掃除している業者が有力」と利益誘導とも受け取られかねない発言をしたのです。

この入札には複数のホテル清掃業者が関係していましたが、金額の入札が行われた10月31日、いずれもすでに辞退していました。橋下氏が街頭演説で発言していた時点では、ホテル関係の業者は存在しませんでした。この発言では、大阪市内の高級ホテルの清掃業者の名前が取り沙汰され、それが曰く付きの業者だったため利権話ではないかと噂が飛び交いました。4社の落札が決まったのは仕事納めの日でしたが、そのうち1社はかつて同和利権を貪った部落解放同盟系の業者の1つでした。ちなみに、橋下氏の発言に関連して名前が浮上して業者も実は部落解放同盟に関わる業者団体加盟の会社でした。

橋下市長は、随意契約をやめて全て競争入札に変えていますが、いわゆる総合評価制度を採用しています。この制度では金額は入札で決まりますが、最終的には技術評価が加味されるので、どうにでもなります。金額で点数が低くても、技術評価を高くすれば、総合点が高くなるから落札できます。橋下市長の”なんでも競争入札”の裏には談合と利権があるのです。まさに維新の会の体質を象徴するような話です。
posted by 河野 at 19:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月28日

日本維新の会の陰謀12

公募候補者選考委員会の委員長を務めたのは、橋下氏のブレーンでもある竹中平蔵元総務相です。「維新政治塾」の講師でもあった竹中氏ですが、維新への追い風が止み、自民党の圧勝が予想され始めるやいなや、さっさと橋下氏の元を去って大阪府内の自民党候補の応援演説に駆けつけ、「私は維新とは関係ありません」と挨拶したことが、これまでに報道されています。橋下市長は当初、候補者350人を立て、衆院議席の過半数を獲得すると豪語していましたが、立候補者は結局、小選挙区、比例単独合わせて172人と約半分になりました。この背景には、供託金600万円プラス橋下氏の全国遊説費などの広報費100万円の計700万円の費用がかかる上、見知らぬ選挙区の落下傘候補にされるとかで、公認を得ながら10人近くが公示日直前にドタキャンしたという事情があったと言います。

日本維新の会が12年9月に結党を宣言した直後、支持率が急落し始めた頃のこと、維新の会候補者の間では「赤紙」という言葉が密かに流行っていました。「赤紙」とは、候補者選びが進み、事実上内定者となる大阪での最終合宿への招待状を意味しています。最終選考に残っていた候補者の間には投げやりな空気が漂っていました。小選挙区では近畿を中心に前職が優先され、また橋下ブレーンを務めた府市特別顧問や橋下氏の同級生・友人、果てはグラビアアイドルまでが候補者として優先されていました。そんなことから、候補者の間で「俺たちはどうせ比例の上澄み候補に出されるだけだ」と、厭世気分が広がっていたと言います。

もともと、公募者選びのために開校した「維新政治塾」には全国から3300人を超える応募があり、選ばれた2300人が参加していました。一期生の「維新政治塾」は昨年3月から始まり、計5回開かれました。受講料は3万円。全国から大阪まで自費で通い、1回の講義は約3時間半。参加者によると、500人ずつ1室に押し込まれ、橋下ブレーンの学識者の講義を受けました。その後車座になって感想を言い合いましたが、感想を述べる持ち時間は1〜2分で討論はなかったと言います。一方で、一旦不合格となったみんなの党の候補予定者ら約20人が”政治的配慮”で復活するなど不公平なことも起こり、結局「カネかコネか」と塾生の間に不満の声が上がったと言います。第二期入塾式が開かれたのは12年6月23日で、塾生の人数は900人に絞られていました。その日、全塾生が誓約書を提出させられました。「維新の名誉を傷付ける行為があればクビ」というもので、誰しもが箝口令と受け止めました。橋下氏の元、徹底した秘密主義を貫いているようですが、指導部の方針に対する不満の声がメディアに漏れることも多いです。

維新の会のブレーンは、大阪府の特別顧問でもあります。府民・市民の税金が、その報酬に充てられています。彼らが助言する政策には、本来、府民・市民の目録に沿った公平・公正なものでなければなりません。しかし先の総選挙の直後、橋下氏は「大阪は維新政権だから、特別顧問も維新の政策の方向で進めてもらう」と言い放ちその独裁ぶりは変わりません。橋下氏は衆院選挙の期間中、公務を放り出して運動に専念し、全国を遊説しました。選挙期間中の14日間のうち、大阪市役所に登庁したのはたった1日、それも2時間だけでした。最近、住民団体からその間の給与の返還を求める監査請求を起こされましたが「これからは公務も選挙活動も区別しない」と逆に開き直る始末でした。
posted by 河野 at 12:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする