アンネローゼが後宮に入り皇帝からの寵愛を失ったシュザンナはアンネローゼに対して殺意を抱いていました。出世していくラインハルトが邪魔だったブラウンシュヴァイク家のフレーゲルはシュザンナに近づきアンネローゼ暗殺に力を貸します。
ラインハルトは自分あてに来た手紙をキルヒアイスに見せます。内容はG婦人に対してB婦人が殺意を抱いているというものでした。G婦人とはグリューネワルト伯爵夫人でアンネローゼ、B婦人はベーネミュンデ侯爵夫人でシュザンナの事をさしていると思われます。宮廷内は醜い感情と陰謀が渦巻く危険な場所で、この手紙が来たという事はシュザンナにも敵がいるという事です。早速ラインハルトはオーベルシュタインに調査させる事にします。
誰が流したのか、シュザンナがアンネローゼに殺意を抱いているとの噂が宮廷中に広がり、皇帝はシュザンナを地方の荘園へ移しました。シュザンナはこの処置をアンネローゼが皇帝をそそのかしてやらせたものだと思い込み、フレーゲルにアンネローゼ暗殺を実行するよう頼みます。使用人を使いアンネローゼにラインハルトが負傷したという嘘を伝え、見舞いにいかせる口実で外に連れ出しますが、その途中でラインハルトの配下の二人とすれ違います。二人は慌てて西の郊外へ向かっているアンネローゼを不思議に思いキルヒアイスに報告します。
手紙の事を思いだしアンネローゼに暗殺の危機が迫っていると直感したキルヒアイスはラインハルトに連絡を入れようとしますが規則で軍事会議中は取り次げず、自分達3人で解決する事にします。
アンネローゼが乗っていた車を森の別荘で発見した3人は外で見張っていた部隊を倒し別荘内に突入します。アンネローゼはナイフを持ったシュザンヌに人質に取られていましたが後から来たオーベルシュタインがブレーカーを落とす事で無事取り返す事ができました。4人はラインハルトに事の顛末を説明し、オーベルシュタインは裏にフレーゲルがいる事を伝えます。
皇帝の勅命によりアンネローゼ誘拐、暗殺未遂の罪でシュザンナは処刑され、表向きには病死という形で処理されました。
アンネローゼが現れたせいで皇帝の寵愛を失ったのではなく寵愛が無くなったからアンネローゼに走ったのでシュザンナは暗殺に成功しても昔に戻る事はなかったでしょう。大事なものをなくしたら取り戻せるかとそうでないかを冷静に見極め、後者なら諦める潔さを持たないと周りが見えなってしまいます。